楽天をもっと有効活用したいと考えているユーザーは少なくないでしょう。
そんなユーザーにとって便利に利用できるのが楽天カード、楽天銀行カード、楽天デビットカードの3つのカードです。
いずれのカードも初見だと混同してしまいがちで、ゴチャゴチャになって自分に合ったお得なカードを選べない…といったケースもあるのではないでしょうか。
そこで今回はこれらのカードの特徴と違いをしっかりと解説!
カードの使い方は人それぞれですが、自分の使い方に合う使い勝手の良さを優先するか、とにかくポイント還元率のお得さを重視するか…など、この特集を読めばその違いを理解しつつ自分にぴったりの1枚を見つけやすくなるはず。
3つのカードの違いを簡単解説
まずは準備運動として、この3枚のカードの特徴と違いをなるべく簡単に紹介するところから始めたいと思います。
…最初は楽天カードから。
最近でこそ広まっている「キャッシュレス決済」ですが、そのキャッシュレス決済の一種として長らく利用されてきた定番がクレジットカードと言えるでしょう。
支払時に使ってもその利用金額などが即引落になるわけではなく、後日カード会社から引き落としになる「後払い(ポストペイ)」というのが特徴。
…続いては楽天銀行カード。
こちらは楽天カードのようなクレジットカード機能に、キャッシュカード機能を加えた1枚で、2つの機能を兼ね備えたお得感のあるカード。
キャッシュカード機能については説明不要かと思いますが、このカード1枚でATMを通じて預金の入出金や振込ができるカードですね。
最初に紹介した楽天カードと楽天銀行カード、この2つのカードの共通点はどちらもクレジットカード機能を有することです。
…そして最後に楽天デビットカード。
一般的には「楽天デビットカード」と略されることは多いですが、正式名称は「楽天銀行デビットカード」です。
その正式名称からも分かるとおり、デビットカードにキャッシュカード機能を付帯させたカードで、こちらも最初から2つの機能を持つカードになりますね。
デビットカードもクレジットカードと同じく決済用カードの一種で、事前に預金残高を準備しておかないと支払いには使えません。
…と、このように各カードの最もベースになる基本機能だけを見ても、それぞれでこれだけの大きな違いがあることが分かりますね。
準備運動がてらに「すごく簡単に言うと」…ということでその違いを書いてみましたが、次項以降ではこれらひとつずつをさらに深く掘り下げて解説していきます。
楽天銀行カードと他の違い
楽天銀行カードは「クレジットカード機能+キャッシュカード機能」。
1枚で2つの機能を兼ね備えたカードです。
すでにお察しの人もいると思いますが、クレジットカードの機能を有するため、このカードを発行するためには「審査(与信審査)」を必要とします。
人によってはこの時点でややハードルが高くなる可能性も。
…とはいえ、楽天カードの審査はクレジットカード業界の中では「甘め」なことで知られているため、比較的ではありますが通過しやすいカードといえるでしょう。
あと、楽天銀行カードの場合はカードの引落先を選択することはできず、強制的に楽天銀行のみとなってしまう点には注意しておきましょう。
カード引落の選択はできないので、どちらかといえばサブカードとしてよりもメインカードとしての用途が主な使い方になるかなと思います。
引落先の選択不可というデメリットは確かにありますが、楽天銀行カードはこの仕組みのおかげで、最初から「SPU」の対象となりその分ポイント倍率もお得!
- SPUとは?
- SPUは「スーパー・ポイント・アップ・プログラム」の略で、楽天に関連する各サービスの特定条件をクリアすると、楽天市場利用時のポイント倍率がアップする仕組み。
人によってはカード引落先を選べないので使い勝手が悪くなるかもしれませんが、一般的に楽天市場を利用しているユーザーが少なくないと思うので、むしろSPUによるポイント倍率のアップはメリットになる人が多いのではないでしょうか。
関連記事:「お得に活用!楽天銀行のメリット&ポイントの貯め方・使い方」
楽天デビットカードとの違い
クレジットカードは後払いの「ポストペイ型」なのに対し、デビットカードは口座預金と連携する形になっており、預金残高のある分だけ支払いに使うことができます。
つまり、事前に必要金額を入金しておかないといけないわけですね。
そのあたりがクレジットカードとの大きな相違点になります。
こういった特性を持つことからデビットカードは、「クレジットカードだとついつい使い過ぎるので不安になる」…という人の選択肢になることが多いようです。
事前に残高の準備が必要という特性については、Suicaや楽天Edyといった「プリペイド型電子マネー」と同じなので、今はそちらを参考にした方がスッと理解しやすい人は多いかもしれませんね。
関連記事:「口座開設その前に…楽天銀行のお得なポイントサイトとは?」
楽天カードとの違い
最初に基本となる機能についてはクレジットカード機能のみを紹介しましたが、実はこの中で唯一「楽天ポイントカード機能」を備えているカードでもあります。
また、「楽天Edy機能」を追加可能なのもこの中では楽天カードのみ。
楽天Edyは電子マネーとして支払いに利用可能で、コンビニなど街の店舗でも提携しているところは多いので利便性は高いです。
楽天ポイントカードについても提携している店舗は多いので、カードを提示してポイントを獲得できる機会が多いというのもメリットになるでしょう。
以前は楽天ポイントカード機能は最初から付帯はされていませんでしたが、今から発行する分であれば最初から付帯する形になるので手間はかかりませんね。
あとは別途依頼すれば楽天Edy機能をつけることもできるため、楽天カードは1枚で3つの機能を有するカードということになります。
関連記事:「お得術!楽天カード入会ポイントを2重取りする作り方」
それぞれの違いを一覧にまとめ
色々と細かい詳細情報まで書いてみましたが、ここまでの内容を一覧にまとめているので、比較などの参考としてご覧頂ければと思います。
種別 | デビット | 銀行カード | クレカ |
---|---|---|---|
支払い | 即時 | 後払い | 後払い |
引落 | 楽天銀行のみ | 楽天銀行のみ | 選択可 |
ブランド | VISA、JCB | JCB | VISA、Master、 JCB |
審査 | なし | あり | あり |
SPU | なし | あり | あり |
還元率 (楽天市場) |
+1.0% | +2.0% | +2.0% |
還元率 (上記以外) |
+1.0% | +1.0% | +1.0% |
こうやって見比べてみると一目瞭然になってくる部分もあるかと。
ポイント還元率についてはもう少し補足しておきたい箇所もあるので、次の項目で詳しく書いていきたいと思います。
結局お得なのはどのカード?
やっぱりこれは最も気になるテーマではないかと考えます。
「どうせ使うのであればお得なカードにしたい!」という人もいるでしょう。
結論から言うと、やっぱり楽天カードと楽天銀行カードは楽天市場でのポイント倍率が非常に優れているため、楽天市場の利用頻度が多いのであればこの2つの優位性はとても高くなると思います。
確かに楽天デビットカードは与信審査不要で、加えてポイント還元率+1.0%という優秀なカードです。
他社のデビットカードと比較しても、楽天デビットカードのポイント還元率+1.0%というのは驚異的なほど優秀な数値であると言わざるを得ません。
楽天カードや楽天銀行カードでお得になる楽天市場を利用しないのであれば、楽天デビットカードの方をメインにする選択肢もありかなと思います。
…ちなみに、楽天市場で楽天カードを使えば、ポイント倍率は2倍なので還元率+2.0%となり、加えてカードの引落先を楽天銀行にしておけば「SPU」によって還元率はさらに+1.0%となり、実質的にポイント還元率「+3.0%」を実現可能に!
また、毎月「5と0のつく日」は「エントリー&楽天カード支払い」で、手軽にポイント倍率をさらに「+2.0%」も増やすことができます。
このお得な日まで考慮すれば還元率の合計はなんと「+5.0%」!
(※ 楽天デビットカードは5と0のつく日の対象外。)
一般的にポイント還元率は+1.0%でも十分に高還元率であるといわれますが、+5.0%まで可能になる楽天カードや楽天銀行カードは、楽天市場を利用するのであればやっぱりとても優秀なカードになると確信しています。
あとは何をどれだけ利用するかというユーザーの使い方次第になるので、ここで掲載した楽天カード、楽天銀行カード、楽天デビットカードの違いから自分に合った1枚を選び抜いて有効活用して頂ければと思います。
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