「公共料金の支払いでも楽天ポイントを貯められたらいいのに…。」
そう考えている人は少なくないようですが、結論から言うと公共料金の支払いでも楽天ポイントを貯める方法はあります。
…ただし、その方法によってお得になる場合もあれば、実質的に損することもあるため、楽天ポイントの獲得にこだわり過ぎないほうがいい場合も。
公共料金の支払いによってどれだけの楽天ポイントが貯められるのか?ここではそういう楽天ポイントを増やしたい人向けの情報をまとめています。
公共料金で楽天Pの獲得方法
公共料金で楽天ポイント獲得する方法は大きくわけて3つ。
①楽天銀行の口座引落を利用すること。
②各種公共料金を楽天カードで決済すること。
③楽天モバイルなどの関連サービスを利用すること。
以前は最初の2つしか選択肢はありませんでしたが、楽天関連サービスはさらに拡大しており、今では関連サービスから選ぶという選択肢もあります。
これなら楽天ポイントをさらに効率良く獲得しつつ、根本的なコスト削減にもつながりやすいので検討してみる価値は十分にあるでしょう。
それでは各項目別に順番に内容をチェックしていきましょう。
楽天銀行の引落でポイント獲得
まずは公共料金の支払いで楽天ポイントを獲得できる【お手軽編】から。
楽天銀行でポイントの獲得を可能にしているのが、「ハッピープログラム」というシステムによるものです。
- ハッピープログラムとは?
- 振込・入金・引落など各取引によるポイント獲得条件をクリアすれば、一定のポイントを獲得することができるシステム。
利用するには最低でも楽天銀行の口座開設は必要となりますが、16歳以上であれば作成可能なのでハードルは高くありません。
ハッピープログラムの口座振替条件で獲得できるポイントは以下のとおり。
サービス | 獲得ポイント | ||
---|---|---|---|
ベーシック アドバンスト |
プレミアム | VIP スーパーVIP |
|
口座振替 | 1P | 2P | 3P |
ポイント獲得手段としてはお手軽に開始できるというのが嬉しいですね。
…ただし、電力会社や水道局などネット銀行に対応していないケースも少なくないため、その場合は別に対応できる方法を用意する必要があります。
また、獲得できるポイントは利用料金に対する割合ではなく固定のポイントになっているため、どんなに利用料金が多くても獲得できるポイントに違いはありません。
この方法では口座振替件数を増やすしかありませんが、もともとの獲得ポイント数が多くはないので件数を増やしてもあまり大きな期待はできません。
開始するのに難易度がイージーなだけあって、獲得ポイント数自体も控えめというのが特徴といえるでしょう。
…補足ですが、ハッピープログラムはランク制度によってさらに獲得ポイント数を増やすことができます。
スーパーVIPであればベーシックの3倍もポイントを稼ぎやすくなるため、この方法を活用するのであれば「スーパーVIP達成術」もチェックしておくのがおすすめです。
関連記事:「お得で簡単!楽天銀行のスーパーVIPになる方法とは?」
楽天カードのポイント付与
続いてはとにかく楽天ポイントを増やしたい人向けの【ポイント重視編】。
楽天市場のショッピングはもちろんのこと、日常使いにおいても高還元率でおすすめしているのが「楽天カード」です。
楽天市場の愛用者であれば必須の定番カードとなっており、公共料金の支払いにおいても大体利用することができます。
公共料金支払いの場合ならポイント還元率は「+1.0%」なので、楽天銀行のハッピープログラムに比べて圧倒的に多くのポイントを稼ぐ手段となるでしょう。
…例えば、月々の支払いが5,000円であれば50ポイントを獲得することができ、1年間に換算すれば600ポイントを獲得できる計算に。
月々1万円なら100ポイント(年間1,200ポイント)の獲得ですね!
公共料金 (月々) |
獲得P (月々) |
獲得P (年間) |
---|---|---|
5,000円 | 50P | 600P |
10,000円 | 100P | 1,200P |
15,000円 | 150P | 1,800P |
20,000円 | 200P | 2,400P |
25,000円 | 250P | 3,000P |
総務省統計局の「家計調査報告 2017年度」によると、水道光熱費だけでも単身世帯で11,380円、2人以上の世帯で21,535円となっており、これだけでも意外にあなどれないほどのポイントを獲得できることになりますよね。
…問題になる点があるとすれば「与信審査」でしょうか。
楽天カードはクレジットカードの一種なので、カードを発行するためには与信審査が必ず必要となります。
審査は人によってはハードルが高くなってしまう場合もありますが、楽天カードはクレジットカード全体の発行難易度で言えば相当にイージーな部類なので、そういった意味でもおすすめしやすいクレジットカードです。
お手軽さでいえば楽天銀行の口座振替の方がおすすめですが、ポイント数を重視するなら楽天カード決済の方が優位性は圧倒的に高くなるでしょう。
関連記事:「お得術!楽天カード入会ポイントを2重取りする作り方」
ポイントよりもお得さ重視
公共料金の支払いでポイントよりもお得さを重視した【お得さ重視編】。
楽天ポイントだけを重視すればポイント獲得数はそこそこ多くなります。
しかし、純粋に節約的な意味でお得さを重視するのであれば、いくつか楽天ポイントの獲得をあきらめたほうがいいケースもあります。
例えば主要な電力会社の多くでは、口座振替割引として「月54円割引」というのを実施しています。
(※ 一部実施していない電力会社あり。)
電気料金のみで月平均3,000円前後という場合、これを楽天カード決済にすると月平均30ポイント前後の獲得となります。
電力会社の口座引落割引は割引金額が固定されているので、コストがもっと多くなると楽天カードでのポイント獲得数は逆転できますが、あまり電気料金が高くない場合は口座振替割引の方がお得になるというわけです。
もちろん口座振替割引を実施していない電力会社であれば、迷うことなく楽天カード決済の方がお得になりますね。
…また、同じパターンで言うと水道料金も口座振替割引を実施していることがあるので、水道料金次第では検討の余地ありとなるでしょう。
このように電力会社の口座振替割引など最もお得になる選択肢を考慮し、とにかくお得な方を良いとこ取りする「折衷案」もおすすめです。
「公共料金の支払いで楽天ポイントを獲得したい!」という人は多いですが、楽天ポイントの獲得に執着しないほうがお得になる場合もあるというわけですね。
コンビニ収納代行でのポイント
「コンビニで公共料金を支払っても楽天ポイントは付かないの?」
…と、こういった疑問を感じる人は少なくないようですね。
ずばり結論から言うと、この方法で楽天ポイントの獲得はできません。
コンビニの収納代行サービスでは、払込票(払込取扱票)は現金支払いのみとなっており、この用紙を使った場合はそもそもクレジットカード決済ができないのです。
…以前は間接的な方法として、楽天カードを使って「nanaco」へのチャージを行い、チャージのときの決済でポイントを獲得し、実質的に公共料金の支払いで楽天ポイントを獲得するという手段を利用できていました。
しかし、2017年11月より楽天カードはnanacoチャージによるポイント付与の対象外になってしまったため、この方法で楽天ポイントを獲得することは不可能に。
楽天ユーザーにとっては非常に残念な仕様変更といえますね。
…ちなみに、楽天ポイントにこだわらないのであれば、セブンイレブンの場合はnanacoへのチャージをリクルートカードやセブンカード・プラスで行なえば、チャージ分のポイントを獲得することができ、実質的に公共料金支払いでポイントを獲得できる形に。
そして、ミニストップなら「WAON」という選択肢がありますね。
コンビニの収納代行サービスをなるべく有効活用したいのであれば、これらの選択肢を検討してみるのもおすすめです。
関連記事:「ポイントの価値に注意…リクルートカードのデメリットとは?」
街の利用分で2倍の対象外に
最近では毎月開催となっている楽天のキャンペーンが、「街での利用分がポイント2倍」という非常にお得なキャンペーン。
楽天カードと言えば基本還元率が「+1.0%」となっており、楽天市場だけでなく街での利用でも常時使いやすい高還元率の1枚です。
このキャンペーンにより街での利用が「+2.0%」になるというのだから、これを有効活用しない選択肢はありませんよね。
条件として毎回キャンペーンへのエントリーが必要、1ヶ月で2万円以上の楽天カードの利用も必要、上限は1,000ポイントまで…といった感じになっていますが、公共料金の支払分までポイントが2倍になるという楽天ならではのお得な企画になっていました。
…しかし、2019年9月開催分より公共料金が全体的に対象外となってしまったため、楽天カードでの優位性が下がってしまったのは残念。
ただ、それ以外ではやっぱりお得なキャンペーンなので、興味があればエントリーするのがおすすめです。
楽天関連サービスでポイント獲得!
以前は楽天ポイントを獲得できる選択肢といえば、「楽天銀行の口座引落」と「楽天カード決済」の2つしかありませんでした。
…しかし、それは選択肢が少なかった昔の話!
今では電気であれば「楽天でんき」、携帯電話については「楽天モバイル」と楽天からサービスが提供されており、契約をこれらに切り替えることでもっと効率良く楽天ポイントを獲得することもできます。
楽天でんきでポイントが貯まる!
「電力の自由化」により楽天が電力小売事業に参入し、新たに開始したサービスが「楽天でんき」。
楽天でんきでは楽天ポイントを貯めたり・使ったりが可能になっており、楽天市場など楽天関連サービスとの相乗効果に強みがあります。
楽天でんきの使用料金200円ごとに1ポイント貯まるので「還元率+0.5%」、これを楽天カード決済にしておけばさらに還元率+1.0%となり、これで合計「+1.5%」の楽天ポイントを獲得することができます。
楽天でんきは2019年7月より「SPU」の対象にもなったため、、楽天市場での買い物であればさらに追加で+0.5%分のポイントも獲得できるようになりました。
- SPUとは?
- SPUは「スーパー・ポイント・アップ・プログラム」の略称で、特定の条件を満たすと楽天市場でのポイント倍率が加算されます。条件の難易度は様々ですが全部クリアすれば最大で還元率「+10.0%以上」になるお得なシステム。
…ただし、現状では全てのユーザーがお得になるというわけではなく、もともとの電気使用量が少ない場合はあまりお得にならないケースも。
(※ 現在、「20A」には対応しておらず契約は「30A」から。)
公式サイトにて電気料金シミュレーションを無料にて利用できるので、興味がある場合はまず試算しておくことがすすめられます。
楽天モバイルでポイントが貯まる!
楽天が提供する携帯電話サービスが「楽天モバイル」。
こちらはキャリアに比べると安く利用できる料金設定が魅力的で、単にコストダウンだけの目的でも検討してみる価値は十分にあると思います。
楽天モバイルでは携帯電話の利用料金100円ごとに1ポイント(還元率+1.0%)、楽天カード決済にすればさらに還元率+1.0%となるので、合計「+2.0%」と効率的に楽天ポイントを獲得することができますね。
携帯電話料金をコストダウンしやすく、楽天ポイントも獲得しやすいとなれば、コストパフォーマンス的にもその優位性はかなり高いといえるでしょう。
…これだけでもなかなか良い感じに思える楽天モバイルですが、楽天ポイントについてさらにお得なメリットがあります。
それは楽天モバイルも「SPU」の対象になっていること!
(※ 楽天モバイルのSPUは通話SIMのみで「+2.0%」。)
SPUは楽天市場での買い物がお得になる特典ですが、楽天ポイントを増やしたい人で楽天市場を利用している人は多いのではないでしょうか。
そういった人にとっても楽天モバイルは、さらに効率的に楽天ポイントを稼げる利便性の高いサービスになるというわけです。
関連記事:「10倍以上の重ね取り!お得な楽天ポイントの貯め方」
公共料金支払いで楽天Pの総括
公共料金の支払いによって楽天ポイントを獲得できる方法といっても、こうやってあらためて整理してみると色々な選択肢があることが分かりますね。
■1つ目はお手軽さ重視な楽天銀行の口座引落。
残念ながらネット銀行に対応していないところがあるので一元化はできず、獲得できる楽天ポイントも少なめというのがデメリット。
■ポイント重視の楽天カード決済。
これまでのスタンダードな楽天ポイントの効率的な獲得方法で、バラバラの支払いを一元化してスッキリ管理しやすくなるメリットもありますね。
■お得さ重視の折衷案。
電力会社や水道局の口座振替割引など、それそれのサービスの最もお得になるものを選びつつ楽天ポイントも獲得する方法。
■楽天関連サービスの利用
選択肢が多いわけではありませんが、この選択肢でも楽天ポイントを効率良く稼げる選択肢となっていますね。
…公共料金の支払いで楽天ポイントを獲得したいといっても、純粋に楽天ポイントだけを獲得できればいいのか、楽天ポイントを稼ぎつつ損得も考慮した方がいいのか…など、自分の重視する内容次第で選択肢はかなり違ってきます。
ここで紹介した色々な選択肢を参考にしつつ、効率良く楽天ポイントを獲得できる方法を見直してみてはいかがでしょうか?
関連記事:「お得or損?公共料金のクレジットカード払いについての話」