ネットショッピングの代表格として外せないのがamazon。
Amazonをメインで愛用している人は多く、さらにポイントもしっかりお得にゲットしたいところですが、意外にその手段が乏しいというのが難点ですね。
…とはいえ早々にあきらめることなかれ!
ポイントサイトの利用が定番になりつつある楽天市場のように、Amazonでもポイントサイトを経由してポイントを稼ぐ手段がないわけではありません。
今回は特定のポイントサイトを経由し、Amazonの買い物でもポイントを稼げるお得なサービスとその詳細について解説したいと思います。
Amazon用ポイントサービス一覧
ネットで調べてみると今も開催中であるかのようなお得情報を見かけますが、すでにサービス期間が終了となっているものも少なくないのでご注意。
利用可能なポイントサービス
現在でも利用可能なポイントサービスを一覧にまとめているので、まずは一通りチェックしてみましょう。
ポイントサービス | 還元率 |
---|---|
JALマイレージモール | +0.5%~ |
dカード ポイントUPモール |
+1.5% |
オリコモール | +2.0% |
OkiDokiランド | +2.0% |
Amazonの利用でお得になるポイントサービスはあまり多くありませんが、それでもなかなかの還元率を設定しているサービスがいくつかありますね。
それぞれの詳しい解説については後半の各項目に掲載しているので、そちらをご覧頂ければと思います。
特典が終了したポイントサービス
ネットで調べていると若干古い情報が掲載されていることもあるのでご注意。
個人的なメモ用として情報を残しておくので、こちらも確認程度にご覧ください。
終了から数年経過のハピタス
Amazonでポイントサイト経由といえば唯一の存在としてハピタスは有名でしたが、残念ながら2015年にAmazonでの買い物はポイント付与の対象外に。
(※ 現在はハピタスのランクアップ対象からも外されています。)
モッピーのように特定の決済方法といった必要条件がなかったので、使い勝手の良さが魅力的だっただけにとても残念ですね。
モッピーの還元率2.0%も終了!
モッピーは会員数700万人超の大手老舗のポイントサイトで、ポイントを稼ぐなら優先的にチェックしておきたいサービスのひとつでもあります。
以前のモッピーではプリペイドカードの一種「POINT WALLET VISA PREPAID(ポイント・ウォレット・ビザ・プリペイド)」で決済すれば還元率+2.0%、セディナカードのチャージで+0.5%の合計+2.5%を獲得できるおすすめサイトでした。
現在ではポイント還元率が「+2.0%→+0.5%」になり、チャージ分と合計しても+1.0%にしかならないため、わざわざ決済用カード&チャージ用カードの2枚の縛りを受け入れてまで利用する価値はなくなりました。
モッピーのようにわざわざ面倒なことをやってまでの+1.0%であれば、楽天カードやdカードでも基本還元率は+1.0%なので、それらで十分ということになりますね。
今後もこういったキャンペーンは行なわれるかもしれませんが、一時的な+2.0%であれば常時+2.0%のオリコモール経由などが安定しているので、現状では選択肢に悩むようであればそちらを検討するのがおすすめです。
関連記事:「お得術!楽天カード入会ポイントを2重取りする作り方」
ゲットマネーのギフト券も終了
また、有名どころではゲットマネーのAmazonギフト券も終了。
せっかくなので簡単にキャンペーン内容を説明すると…
ゲットマネーを経由してAmazonの買い物を1ヶ月に3,000円以上すれば、抽選で5人中1人に500円分のAmazonギフト券をプレゼントするというもの。
1ヶ月3,000円で5分の1ということは、理論上では5ヶ月の合計15,000円で500円が1回当選することになりますね。
これは還元率に換算すればなんと3.33%に!
1ヶ月5,000円だと5ヶ月の合計が25,000円で還元率は2%。
1ヶ月8,000円だと5ヶ月の合計が40,000円で還元率は1.25%。
抽選という確率的なものなので関心が薄くなってしまう人もいるかと思いますが、確率的には20%で当たりという破格の当選確率になっているので、実は積極的に狙ってもいいほどお得な選択肢のひとつになっていたのです。
…条件次第ではゲットマネーの企画はなかなか魅力的なものでしたね。
ランク制度で間接的なお得術
この方法では直接的にポイントを獲得できるわけではなく、ポイントサイト特有の「ランク制度」を利用し、間接的にポイントの追加付与を狙う方法です。
…そして、この方法を使えるのが「ECナビ」。
現状ではECナビを経由してAmazonで買い物をしてもポイントの付与はありませんが、AmazonはECナビのランク制度である「会員グレード」をアップできる対象となっており、ランクが上がれば最大15%分のポイントが追加付与されます。
種別 | ブロンズ | シルバー | ゴールド |
---|---|---|---|
ショッピング | +2% | +5% | +15% |
ウェブ検索 | +4% | +10% | +20% |
アンケート | +1% | +3% | +5% |
…ただし、会員グレードアップの条件は他サイトに比べるとやや厳しくなっているので、ライトユーザーにとっては条件クリアは少しハードルが高いかもしれません。
種別 | 過去半年間の実績条件 | |
---|---|---|
買い物回数 | 獲得ポイント | |
ブロンズ | 1回 | 100P |
シルバー | 5回 | 1,000P |
ゴールド | 15回 | 3,000P |
本記事のメインタイトルでもある「Amazonのポイントサイト経由でお得に」…からすると、いまいちお得レベルはあまり高いとはいえないですね。
他に利用したいサービスがあるなど特別な理由がない限り、次項以降で紹介するポイントサイトの方が優位性は高くなると思うので、しっかりと比較しておきましょう。
Amazon利用でマイルが貯まる
JALが提供する「JALマイレージモール」というポイントサイトでは、Amazonでの買い物時に経由することで直接的にマイルを貯めることができます。
前項目で紹介したECナビと違い、ポイントサイト経由で直接的にマイルが付与されるという仕組みが、やっぱりシンプルで分かりやすいですね。
また、Amazonを通じてマイルを獲得できる希少なサービスとなっているせいか、JALマイレージモール内の人気アクセスランキングでも、Amazonはいつも1位という人気コンテンツになっています。
…ちなみに獲得できるマイルは「200円毎に1マイル」となっているので、還元率の数字自体はあまり高いといえるものではありません。
しかし、マイルは使い方次第で1マイル1円にも1マイル5円にもなったりするため、人によっては十分メインの選択肢になり得るかと思います。
例えばカタログギフト系では1マイル1円前後になっており、商品によっては1マイル1円未満のものも少なくないため、200円毎の1マイルが1円未満では還元率は0.5%よりも低いという計算になりますね…。
そんなカタログギフト系ではやや魅力に欠けるマイルですが、「国内特典航空券」へ交換するのであれば話は別。
その場合は2~5円程度に換算できるほどの高還元率になり、交通費の節約目的で利用するならマイルは圧倒的なアドバンテージを持っているのでおすすめ。
「d+d」で還元率+1.5%の選択肢
こちらはドコモが運営するdカード用のポイントUPモールを利用する方法。
条件は2つで ①ポイントUPモールを経由して ②dカード決済すること。
これらたった2つの条件でポイント還元率は+1.5%となるため、シンプルながらの高還元率が実に魅力的ですね。
そもそもポイントUPモールというのは、dカードの基本還元率+1.0%を「1.5倍~10倍にパワーアップする」というちょっと特殊なポイントサービスです。
つまり、そのもとになるdカード決済は必須の条件になります。
…ちなみに、今回のメインテーマになっているAmazonであれば、ポイントUPモール上では「1.5倍」となっているため、通常dカード決済で+1.0%のところを1.5倍にあたる「+1.5%」に強化するというわけです。
ポイントUPモールとクレジットカードの2つの縛りがあるので向き不向きはありますが、それでもやっぱりAmazonでの還元率+1.5%は見逃せませんね。
オリコのカードで還元率+2.0%!
dポイントアップモールを超える還元率を実現できるのが「オリコモール」で、オリコモールとはオリコ会員の方のみ限定で利用できるサービスです。
オリコモールでおすすめなのが1枚でポイント3重取りを可能にできる「Orico Card THE POINT(オリコ・カード・ザ・ポイント)」です。
まず、このカードの通常還元率は「+1.0%」なのでdカードと変わりありません。
(※ 年会費は利用回数に関係なく永年無料。)
そして、オリコモールを経由した場合のAmazonの還元率は「+0.5%」になるため、この時点でdカードのポイントUPモールの場合と還元率は並びます。
さらにオリコモールではOrico Card THE POINTは「特別加算対象」になっているため、上記とは別に追加で「+0.5%」のポイントが付与されます。
…つまり、これ1枚で還元率の合計は「+2.0%」に!
(※ 参考:「オリコポイントのため方」 Orico Card THE POINT)
Orico Card THE POINTやオリコモールの利用で貯まる「オリコポイント」は、手数料無料でAmazonギフト券に交換することも可能です。
年会費無料&ポイント交換手数料無料…加えて高還元率をAmazonギフト券として活用できるため、ライトユーザーからヘビーユーザーまでおすすめの1枚です。
年齢制限ありのJCB CARD W
JCBカードは基本的に1,000円で1ポイントの付与となっているので、いずれのカードでも基本還元率は+0.1%と低いです。
しかし、それぞれのカードに特定の条件があり、その条件をクリアしていれば通常よりポイント還元率がお得になります。
JCBカードシリーズのひとつである「JCB CARD W」は、発行に年齢制限があるものの「W(ダブル)」の名のとおりポイント還元率が常に「2倍」になるカードです。
ポイントの価値を理解すべし!
JCBカードで貯まるポイントが「OkiDokiポイント」で、このポイントの特徴は使い方次第で「1ポイント=3~5円」に変動するタイプということ。
つまり、最もお得な使い方をすれば、「基本還元率0.1%×JCB CARD Wの2倍特典×1P5円の価値=還元率1.0%」となります。
…ただ、ここまでの情報を確認してもポイント還元率はそこらの高還元率カードと差がないため、あまりお得感を感じませんよね?
しかし、JCBでAmazonは「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」の対象となっているため、その特典としてさらに「+1.0%」分が追加付与されるのです。
(※ 公式サイトではAmazonは「3倍」と表示されていますが、JCB CARD Wの2倍特典を含めてこれらは乗算されるわけではありません。)
ポイント還元率の計算方法は以下の一覧で確認してください。
基本還元率 | +0.1% |
---|---|
JCB CARD W (特典の2倍分) |
+0.1% |
JCB ORIGINAL SERIES パートナー特典 (特典の3倍分) |
+0.2% |
合計 | +0.4% |
これでJCB CARD WをAmazonで使った場合、付与される純粋なポイント還元率は「+0.4%」ということになります。
(※ このポイント付与は最初からJCBが運営するポイントモール「OkiDokiランド」を経由することが条件。)
純粋なポイント還元率は+0.4%ですが、このポイントを5円相当の使い道で消費することで、実質的なポイント還元率は「+2.0%」の価値になるというわけです。
年会費無料なので全くコストはかからず、Amazonでの利用が常に2.0%の還元率となるので、ユーザーには非常にお得な1枚になりそうですね。
JCB CARD Wの注意点とは?
JCB CARD WをAmazon用として考えている人のための注意点をいくつか。
この選択肢は使用するクレジットカードとポイントモールに縛りがあることに加え、このカードはそもそも発行するのに「39歳以下」という年齢制限があります。
また、ポイントの使い道を「5円相当のもの」で考えた場合は好条件ですが、ポイントの使い方次第ではあまりお得なカードとは言えなくなります。
ポイント交換先 | 交換レート |
---|---|
nanacoポイント | 1P → 5.0P |
dポイント | 1P → 4.0P |
楽天ポイント | 1P → 4.0P |
WAONポイント | 1P → 4.0P |
Tポイント | 1P → 4.0P |
また、OkiDokiポイントをAmazonで使うこともできますが、この場合は「1OkiDokiポイント=3.5円」になります。
JCB CARD WのAmazonでの純粋なポイント還元率が+0.4%になるため、3.5円の価値で使うと実質的なポイント還元率は「+1.4%」になるためお得ではありません。
この選択肢であればJCB CARD Wを使うメリットが薄くなってしまうので、やっぱりポイントの使い道には要注意ですね。
…ちなみに、OkiDokiポイントをnanacoポイントへ交換すれば、nanacoポイントをnanacoの電子マネーに交換し、Amazonギフト券を購入するという使い道があるので、若干の手間はありますがポイント還元率を最大限に活用することができます。
組み合わせが容易なLINEショッピング
その名のとおりLINEが運営するポイントサイトがLINEショッピング。
ここまでに紹介したOrico Card THE POINTや、JCB CARD Wでもポイント還元率は魅力的な数字になっていましたが、LINEショッピングを経由する場合はそれらを超えるお得な組み合わせも可能に!
ポイントを獲得するための具体的な一例は以下のとおり。
ポイント獲得方法 | 還元率 |
---|---|
LINEショッピングを経由 | +0.5% |
リクルートカードでチャージ | +1.2% |
Kyashで支払い | +1.0% |
合計 | +2.7% |
(※ LINEショッピング経由のAmazonの還元率は2019年1月より+1.0%→+0.5%へ。Kyashは2019年10月より2.0%キャッシュバック→+1.0%のポイント付与へ。)
オリコやJCBでも確かにお得な還元率を実現できていましたが、支払方法に縛りのある組み合わせ固定の利用方法しかありませんでしたね。
しかし、LINEショッピングのメリットは支払方法に縛りがないこと。
これによりチャージによる「ポイント2重取り」を実現可能な「Kyash(キャッシュ)」を組み合わせることができます。
紹介したポイント獲得の一例では年会費無料&高還元率のリクルートカードを組み合わせていますが、これを楽天ポイント目当ての楽天カードと入れ替えても合計還元率「+2.5%」となかなか高い数字を狙えますね。
…せっかくなので、ちょっと気になるAmazonギフト券との比較も。
現金で残高追加するたびにポイント付与されるAmazonチャージですが、通常会員による9万円以上のチャージでも還元率は「+2.0%」です。
プライム会員なら9万円以上のチャージで還元率は「+2.5%」になりますが、プライム会員の年会費として税込み4,900円が維持コストとして必要になりますね。
(※ 参考:「Amazonギフト券チャージタイプ」 Amazon)
今回紹介した組み合わせではいずれも年会費無料の維持コスト0円。
1,000円以下の安い買い物でも常に「+2.7%」という高いポイント還元率が適用されるため、かなり使い勝手の良い支払方法になりそうですね。
関連記事:「ポイントの価値に注意…リクルートカードのデメリットとは?」